体質作り 栄養の不足 ストレス 神経の疲れの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
妊娠希望と体質作りでご来店されました。
20代で2回の流産を経験され、それ以後は妊娠をしなくなり、とても不安そうでした。
病院で漢方薬を服用されていましたが、あまり効果は無かったようです。
周囲からのプレッシャーもあり、精神的にかなり疲れていました。
体質的には少し妊娠に必要な栄養の不足も気になりましたが、それ以上にストレスによって神経が疲れていることが気になりました。
漢方の考えでは精神的な抑うつは気の流れを滞らせるといわれます。
気の流れが滞ると身体は正常な働きが妨げられ、女性の場合は生理周期の乱れや、排卵がスムーズに行われないなどの症状が現れます。
妊娠あるいは妊娠の継続においても問題が起こることが多くあります。
まずは気の流れを整えながら、精神状態を改善する漢方薬をお飲み頂きました。
飲み始めて一週間程から、徐々に前向きに考えることが出来るようになってきました。
それに伴い、足の冷えや肩こりなども少しずつ楽になってきたそうです。
そして、漢方薬を始めてから2ヵ月ほど経った頃に体調が良くなり、妊娠しました。
しかし、ご本人様としては、以前の流産の記憶から逆に心配と不安が強くなってきました。
漢方薬には妊娠中にも飲める生薬があります。十分に説明し理解して頂き、気持ちを落ち着かせる漢方薬と一緒にお飲みいただきました。
そして、気持ちの浮き沈みは何度もありましたが、無事に以前流産してしまった妊娠初期の辛い時期を乗り越える事ができ、胎動を感じることまで出来るようになりました。
現在では大きくなったお腹を見せにきて頂けるようになり経過も順調です。
この方の場合、特に不足した栄養をたくさん補うような漢方薬よりも、まず精神的なケアが必要だと考えられたので、しっかりとお話を伺い、内に抑え込んで我慢している感情を出す事が先決でした。
精神的な要素が女性の場合は体の不調につながることが多くあります。
ご相談をして、不安な気持ちを落ち着かせる事と漢方薬の優しい効き目が心を穏やかに保つことに役立ち、その結果、妊娠やその継続につながったと思います。
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